音楽療法
音楽療法とは
音楽の持つ力を活かして、発達支援、コミュニケーションや身体への援助、心理的援助などを行います。
音楽療法を受ける方が今、一番必要としているサポートが何かを見極め、そのニーズに沿って音楽を使ったサポートを行います。“楽器を弾けるようになること”や“上手に歌がうたえるようになること”ではなく、“ありのままの自分を受けとめる音楽”を一緒に探りながら、一人ひとりに寄り添った音楽を提供いたします。音楽療法は音楽の喜びや楽しみをともないながら、人として成長することを目的としています。
対象となるのは子どもからおとなまで
音楽療法では、お子さまの発達支援をはじめ、がんなどの病気による痛みの緩和ケア、認知症ケアなど、子どもから高齢者まであらゆる方が対象となります。
お子さまであれば、一人ひとりの個性や発達の段階に合わせて、大人の方であれば、音楽の趣味嗜好や今、必要としていること=「ニーズ」にできるだけ合わせてセッションプランを立てていきます。そして、それぞれの人に内在する健康的な力をより引き出し、人生を豊かにするための援助を行います。
ピアノ連弾で一緒に音楽を創ります。決まりごとはなく、自由な表現を大切にします。
スタッフはそれぞれ高齢者施設、発達支援施設、特別支援学校、病院など色々な現場でキャリアを積んできています。
音楽療法で得られる効果
音楽療法の中で変化や効果がみられるまでには個人差があります。セラピストや音楽と関係性を築いていく過程で変化が生まれるので、継続してセッションを受けていただくことをおすすめします。そうすることで、効果がより確実なものになります。
例)社会性の向上やコミュニケーションスキルの改善
低下した言語機能(先天的・後天的)の向上・改善
痛みの緩和、ストレスの軽減
安心・信頼できる居場所作り
こどもの例
楽しく遊んでいるようだけど、アイコンタクトはなかなか取れず、一方的。
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音楽・楽器を媒介に人に気付く。
そして、共有体験を積み重ねる。
おとなの例
脳卒中の後遺症で失語症になり、
言葉がうまく発せなくなった。
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歌を使って声を出したり、言葉をメロディにのせることで発語を促す。
高齢者の例
認知症で家に閉じこもりがちになり、ますます会話ができなくなってきた。
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懐かしい歌や好きな歌をうたうことで気晴らしなる。また、音楽が昔の記憶を呼び起こし活性化させる。
セッションの詳細
対象 特別なニーズのある子どもから大人まで(発達障害、がん罹患者、認知症など)
特徴 即興音楽を中心に使い、個々の表現に即時的に音楽で反応します。保護者や付き添いの方は別室で待機をお願いしております。
曜日 木曜・金曜・日曜 ※日曜は月1回
時間 個人セッション 30分を目安 ※初回は45分
回数 毎週、月2回、月1回など 応相談
料金 6,000円(前金制度)※お支払いは、予約時に現金、クレジット、銀行振込のいずれかで承ります。ご入金が完了した時点で、ご予約完了となります。
お申込みの流れ
お申込み お申込書をご記入のうえ、info@hchl.orgに送付または持参
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併設クリニック受診
※お子さまの場合、併設の赤坂ファミリークリニックの受診をお願いしております。保険証と医療証をお持ちいただければ費用は掛かりません。
初回予約
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初回アセスメントセッション
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スケジュール決定・次回予約
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セッション開始(月1回~)
出張音楽療法について
高齢者の方や身体障害のある方など外出が難しい場合は、在宅でのセッションも可能です。また、児童発達支援施設や高齢者施設等への出張音楽療法も承っております。
スケージュールや料金など詳細はメールかお電話でお問い合わせください。
お知らせ
NEW!!
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2020年1月よりお支払いが前金制に変更になります。詳細はキャンセレーションポリシーをご覧ください。
NEW!!
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2019年7月よりアウトリーチ(出張音楽療法事業)がスタートしました!
重症心身障害児や医療的ケア児が利用する施設へ音楽療法士を派遣し、月1~2回音楽療法セッションを実施しています。
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2019年4月より月1回の日曜コースがスタートします♪詳細はこちらをご覧ください。
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2018年11月~2019年3月までFor Children基金による「難病のこどもと家族を支える音楽療法事業」で都内の重症心身障害児や医療的ケア児が利用する施設での音楽療法を実施いたしました。
音楽療法スタッフ
音楽療法部門代表 濱谷 紀子(はまたに のりこ)
ノードフ・ロビンズ音楽療法士、日本音楽療法学会認定音楽療法士、リトミックエレメンタリー国際資格
国立音楽大学教育音楽科リトミック専攻卒業、ニューヨーク大学大学院音楽療法科卒業、ニューヨーク大学附属ノードフ・ロビンズ音楽療法センターディプロマコース修了、
元同志社女子大学学芸学部音楽学科特別任用教授、音楽療法職能グループMTQ主宰、特定非営利活動法人Healthy Children, Healthy Lives理事
国立音楽大学を卒業後、教諭として勤務。障がいのある子どもたちとの関わりの中で、音楽の使い方に試行錯誤していたとき、ノードフ・ロビンズ音楽療法に出会う。そして、ニューヨーク大学大学院、また、ノードフ・ロビンズ音楽療法センターでの研修を経て帰国。2004年から2018年3月まで同志社女子大学特任教授として勤務。現在は、病院、施設、NPOなどの音楽療法臨床実践とともに音楽療法士の後継者育成に携わっている。
その他、音楽大学を卒業し高齢者施設や児童発達支援施設等での経験が豊富な非常勤スタッフが在籍。