ニューロフィードバック・プロバイダーへの誘い
- 6月16日
- 読了時間: 4分
更新日:7月13日
今、なぜNFBプロバイダーになるのか
ニューロフィードバック(NFB)は、脳の可塑性に基づいた非侵襲的介入として世界的に注目が高まっています。日本においても、発達障害・メンタルヘルス・ウェルネス分野でのニーズは急増しており、科学的根拠に基づいたNFBを提供できる医療従事者・心理職の需要はこれから急速に拡大していきます。
「脳波でゲームをするだけで、脳の構造が変わる」というNFBの原理は、患者・クライエントへの説明のしやすさという点でも優れています。複雑な神経科学を、「ゲームを通じて脳が自分で学んでいく」という直感的なメタファーで伝えられるため、インフォームド・コンセントにおいても非常に有利です。
資格取得プログラムの全体像
NFBプロバイダーとして臨床・実務を開始するためには、国際的に認められた資格の取得が推奨されます。以下に、現在日本語で受験が可能なプログラムの全体像をご紹介します。
1)座学教材:36時間相当の体系的学習
米国のニューロフィードバック・バイオフィードバックの学会で中心的に活動している先生方が著わしたPDF教科書(英文原本の和訳)を用いた36時間相当の座学カリキュラムで、NFBの神経科学的基盤・qEEGの読み方・プロトコル設計・倫理・安全性など、臨床家として必要なすべての知識を体系的に習得します。オンラインテスト付きで、理解度を確認しながら学習を進めることができます。
2)症例10名分(自分へのセッション含む)
知識だけでなく、実際のスキルを身につけるために、10名分の症例経験(各10回、1回20分)が求められます。うち1名分は自分自身へのセッションが含まれます。「脳波を自分でコントロールする」体験は、プロバイダーとして患者に説明するうえで何物にも代えがたいリソースになります。症例はそれぞれ症例報告としてまとめます。
3)コンサル(メンタリング):25時間・オンライン・グループ
学習・症例経験と並行して、経験豊富なコンサルタントによるメンタリングを25時間受けることが必須要件です。現在、日本でコンサル資格を保有する医師は伊藤明子のみです。
メンタリングはオンライン・グループ形式で行われ、例えば1回90分を17回受けることで完了できます。同じ目標を持つ仲間とともに学ぶグループ形式は、ケースのディスカッションやお互いの知見の共有という点で、個別コンサルにはない強みがあります。
日本語で受験できる!資格試験の準備
◎ 資格試験は日本語で受験可能!700問以上の問題集も和訳済!本番同様のオンライン試験で準備万端!
国際資格の試験は英語で行われるものがほとんどですが、このプログラムでは日本語での受験が可能です。さらに、700問以上の問題集が和訳されており、繰り返し演習できる本番同様のオンライン模擬試験も用意されています。言語の壁に阻まれることなく、臨床的実力そのもので勝負できる環境が整っています。
NFBプロバイダーとしてのキャリアの可能性
資格を取得したNFBプロバイダーとして活躍できるフィールドは多様です。
● 小児科・発達外来:ASD・ADHD・チック障害への非薬物療法として
● 精神科・心療内科:うつ・不安・PTSD・睡眠障害への補完・代替療法として
● 臨床心理・カウンセリング:CBTなどと組み合わせたマルチモーダル支援として
● ウェルネス・パフォーマンス分野:ビジネスパーソン・アスリートへの認知機能最適化として
● 独立開業:NFB専門クリニック・プロバイダーとしての事業展開
特に日本では、NFBに精通した医師・臨床心理士の絶対数が不足しており、資格取得者はただちに希少なエキスパートとして需要を得られる状況にあります。
「脳が変わる」体験を、臨床へ
ニューロフィードバックは、「脳波でゲームをする」という体験から始まり、「脳の可塑性による構造変化」「神経新生」「脳・自律神経の学習」という神経科学の精髄を、非侵襲的かつ安全に臨床へ実装する手法です。
リアルタイムの学習・反復・一貫性によって、脳は確かに変わります。その変化を目の当たりにし、患者とともに喜べるNFBプロバイダーとしての道は、医師・心理士・コメディカルのいずれにとっても、これからの時代を切り拓くキャリアになるはずです。
まずは体験から。あなた自身の脳波を、コントロールしてみませんか。
執筆者
伊藤明子
MD, MPH, BCN-L
赤坂ファミリークリニック院長
NPO Healthy Children, Healthy Lives代表理事
米国バイオフィードバック・ニューロフィードバック学会認定公式ニューロフィードバック指導医(BCIA認定)




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